2007.04.25, Wed

故郷の芝居小屋

私の生まれた町には古い芝居小屋がある。しかも実家から歩いて1分の距離に。

私が子供の頃は、すでに使われなくなっていて、ほぼ廃墟のような状態を晒していたが、復興しようという声が高まり、有志の人々のがんばりや市民の協力で、ついに平成2年、「坂東玉三郎公演」が実現した。その当時小学生だった私は、公演前、その芝居小屋の清掃に駆り出された。
使われなくなって久しいその内部は、あちこちが痛んで、埃をかぶり無残な状態だったが、装飾が施されたトイレのタイルは美しく、楽屋の壁に残された、昔の役者さんが書いたであろう落書きは私の胸を打った。

その後、平成8年から本格的な修復・復元が実現し、平成13年、ついに往時の華やかなりし姿を取り戻した。それからというもの、歌舞伎、落語、能から大衆演劇、市民コンサート、発表会に至るまで、様々な催し物が行われている。毎年開催されている玉三郎公演には、県外はもちろん、九州外からわざわざやってくるお客さんもいて、街中にハレの雰囲気が充満する。

過去に遡ると、片岡千恵蔵、淡谷のり子、柳家小さん、桂米朝、野村万之丞、長谷川一夫といったそうそうたる顔ぶれがその舞台に上がっている。…そして、「彼」の親友であるところの永六輔、「彼」の憧れの人であるところの広沢虎造の名前もある。

…ここに、小沢昭一を呼べないだろうか。

八千代座
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2007.03.19, Mon

手土産

相方。今日の手土産。

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本棚の小沢昭一コーナーに新しい仲間が加わりました。
どうもありがとう。早速ipodに入れて通勤電車で聴きます。

わずかな時間だけ陽が射す、日当たりの悪い我が家 夕日の吉祥寺駅2番線ホーム
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2006.07.16, Sun

吉原について考えるのこころだ〜

三連休の中日、相方と二人で久々に銀座へと繰り出した。
待ちに待った「大銀座落語祭2006」、こちらも中日。
銀座七丁目のヤマハホール。
座席は最前列ど真ん中。
見ているこっちが恥ずかしくなるくらい、高座が近い。
演者の唾が飛んでくるくらい、高座が近い。
でかした! 自分!!

そして、ラジオではお馴染みの出囃子で登場したるは、
我が運命の殿方・小沢昭一氏。
よっ! 待ってましたっ!!

随談「小沢昭一の吉原への御案内」
 古吉原(現在の日本橋人形町、堀留町界隈)の成り立ち、
 古吉原から新吉原(現在の千束界隈)への移転の経緯、
 赤線時代の思い出、「トルコ風呂」にまつわる騒動、
 熊本東雲楼への思いなどなど…
 最後はお得意のハモニカ演奏でお開き。

廓噺の名作をこのお二人で!
「明烏」入船亭扇遊
 勢いのある話しっぷりで、名作を熱演。
 花魁の登場シーンが少ないので、吉原の情緒には欠けるが、
 遊び人二人の台詞で表現された吉原の景色が目に浮かぶようだった。
 個人的には、甘納豆を食べる仕草にヤラれた。

「お直し」古今亭円菊
 相変わらず独特の喋りで会場を惑わす円菊師匠。
 それぞれの台詞のお尻が必ず端折られ、
 同じ方向を向いていても急に違う人物の台詞に変わったりするので、
 気を抜いたら負け。
 あっという間に話の筋が見えなくなる。
 でも、相方も私もそんな円菊師匠が好きである。

ところで、私の趣味は散歩。
目的は遊郭跡、赤線跡を調べること。
これまでにも、23区内の主要な場所はだいたい訪れたし、
最近も地図を片手に、小さな遊郭跡をモリモリと歩き回っている。
新小岩、平井、武蔵新田、大塚、白山…。

熊本へ里帰りすれば、親戚への挨拶もソコソコに、
熊本一の遊里だった二本木というところへいそいそと出かける始末。

だからこそ今日、小沢昭一氏の口から、
「昔の東京には、吉原以外にも遊郭はたくさんあって、
 小岩や、武蔵新田なんてところにもあったんですよ」
と語られたときには、そのタイムリーさに舞い上がり、
また、
「つい二、三日前に熊本へ行ってたんですが、
 二本木というところに遊郭だった建物をそのまま使った宿があって、
 ワタクシ、そこへ泊まるのが大好きなんです」との衝撃発言には、
涙が出るほど感動したわけである。

これまでの29年間の人生(意外と長ぇな)において、
今日ほど心が震えた日は、御座いませんでした。

そして、明治村の村長さんでもある小沢氏は現在、
明治時代の遊郭の建物をぜひとも明治村に移築したいという。
明治村のお偉いさんからは「遊郭について子供に説明ができない」との理由で
渋い顔をされたそうだが、
「説明書きは得意ですから、ぜひ私に書かせてください!」と、
本人はいたってやる気まんまん。
そんな私も俄然やる気に。
「なんとか探し出して小沢さんにお知らせしたい」のこころだ〜。
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